エンビロンの痒みはアレルギーではないって本当?

花

サイトのトップページでもお話しましたが、自分の肌の濃度にあわないエンビロンを使用すると肌に痒みや赤みが発生します。
人の中にはこれをアレルギーだと判断して使用しなくなる人もいますが、多くの場合はアレルギー反応ではありません。
痒みと赤みの正体は「レチノール反応」あるいは「レチノイド反応」と呼ばれる反応性の皮膚炎です。

ターンオーバーの急な加速が原因

レチノール反応とは、簡単に言えば肌のターンオーバー(代謝)が早くなりすぎる症状です。

普段、私達は代謝を繰り返しながら古い角質を排出し、新しい角質に変えていきます。
しかし、エンビロンの塗布などで肌にビタミンAという栄養を急に与えると、肌のターンオーバーが早くなり角質の排出が早くなります。

「代謝が活発になるならいいことなんじゃないの?」と思うかもしれませんが、ターンオーバーが早くなりすぎると、今度は肌のバリア機能が低下し保湿しにくくなってしまうのです。

その結果、肌が乾燥してしまい、その影響で痒みや赤み、そして乾燥肌といったアレルギーに近い症状が現れます。
これが、エンビロンによるレチノール反応の正体です。

対処法

対策としては、今使用しているエンビロンをストップするだけで大丈夫です。
そうすれば自ずと痒みも赤みも収まります。
その間はビタミンAが含まれていない化粧水などで肌の保湿を行ないましょう。

また、レチノール反応は肌が弱っているときにビタミンA濃度の強いものを使っているから発生するため、エンビロンでビタミンAの濃度が少ないものを選んで使用すれば、レチノール反応が起きるリスクを下げることができます。

それでも不安な場合は、クリニックで診察を受けましょう。
稀ですがアレルギーを起こしている可能性もあります。
医師という専門家の意見を聞くのが最も正解に近く、正しい対策方法だといえます。